浴室のリフォームは何年が目安?適したタイミングや使い続けるリスク
お風呂は日々の暮らしに欠かせない存在だからこそ、日頃からきちんとメンテナンスしておくことが大切です。
こまめにお手入れしていても日常的に使う場所なので、どうしても劣化は進んでしまいます。
また表面上は問題なく見えても、目に見えない部分が老朽化し、後で大きなトラブルになる可能性も少なくありません。
この記事では、快適な空間を保つための浴室リフォームのタイミングについて詳しく解説していきます。
浴室のリフォームは遅くとも15~20年に行うのが目安
どのように浴室を維持してきたかによっても異なりますが、使い始めてから大体15〜20年経っているのであれば、リフォームすべきです。
お風呂をはじめとした住宅設備は、10年もすれば劣化が進み始めるといわれています。
15〜20年のうち、1度も何の修繕もしてないのであれば、どこかしらメンテナンスが必要な部分がある可能性は非常に高いです。
また早い段階から少しずつケアしていきたいとお考えであれば、10年でリフォームを検討するのも良いでしょう。
浴室のリフォームが必要なパターン3例
浴室のリフォームが必要だとは分かっていても、長年変わらずに使い続けていると、どんなタイミングで手をつけようか迷ってしまうかもしれません。
そこでここでは、浴室のリフォームをすぐにでも始めるべきサインを紹介していきます。
1. カビやサビが消えにくくなった
例えば、きちんと掃除しているのにすぐカビが生える、落とそうと思っても取れないサビがあるというような場合には、なるべく早めに浴室のリフォームを検討した方が良いでしょう。
カビやサビが消えにくくなっているのは、表面上だけでなく、内部まで侵食されてしまっている証拠です。
またカビが生えやすくなっている際には、換気扇の調子が悪くなっている可能性もあります。
そのままにしていると、突然故障してしまうケースも考えられるので、専門の業者に任せて、1度全般的に見直してみることをおすすめします。
2. 各所にヒビ割れがある
よくあるのは、浴槽と壁の隙間などを埋めるコーキング材がヒビ割れているケースです。
特に問題なく思えるかもしれませんが、ヒビ割れがあると、そこから水が漏れて内部を侵食してしまいます。
またタイルなどの浴室では、壁や床などにヒビが入っている場合もあるでしょう。
コーキング材のヒビ割れと同様に腐食が進む原因になるうえ、そのまま使っているうちに剥がれたり割れたりして、ケガをする可能性もあります。
浴室のヒビ割れが目立ち始めたら、早めに浴室のリフォームを考え始めましょう。
3. 嫌なニオイが取れない
浴室のニオイが気になる、なかなか取れないなどの場合には、排水に問題がある可能性が高いでしょう。
具体的には、排水管に汚れが溜まっている、臭気を防ぐ排水トラップが壊れているといった原因が考えられます。
自宅で掃除するレベルでは対処できないケースがほとんどなので、浴室のリフォームによって修繕するのが無難です。
浴室をリフォームせずに使い続けるリスク
では上記のようなケースを放置しておくことで、実際にどのような問題が起きるのか、次から詳しく見ていきましょう。
高額なコストがかかる
例えば壁や床などの内部まで水漏れしてしまうと、家の構造部分が腐食して劣化して、浴室だけでなく大がかりなリフォームが必要になる可能性があります。
場合によっては脱衣所の床まで侵食されて、余計な費用がかかってしまうケースも少なくありません。
また浴室の設備を古いまま使っていると、結果的に光熱費がかさんでしまっていることもあります。
長い目で見ると、設備を新しくした方が生活費の削減になることもあります。
健康被害が生じる可能性がある
カビは見た目が気になるだけでなく、そのままにしておくとアレルギーや感染症などの原因になるケースもあります。
また断熱性の低い浴室は、寒い時期のヒートショックを引き起こす可能性も考えられます。
ヒートショックとは、急な体温変化から血管や心臓の病気につながってしまう現象です。
特に高齢になるとリスクが高まるうえに、浴室では段差や床の滑りによる転倒事故の危険もあるので、老後を考える意味でのリフォームも検討すると良いでしょう。
浴室リフォームの費用や期間は工事内容によって異なる
浴室のリフォームは、システムバスの交換や在来工法の修繕など、元々の造りや工事内容によって費用や工期は大きく変わります。
ただし増改築といった大規模なケースを除いたリフォーム費の相場としては、60〜120万円程度と、200万円まではかからないのが一般的です。
リフォーム期間についても目安は2〜3日、長くて1〜2週間ほどと考えておくと良いでしょう。
適切なタイミングのリフォームで安全で快適な浴室に保とう
日頃からしっかりと浴室のメンテナンスをしておくことは、住宅の機能性だけでなく、健康で安全な毎日を守ることにもつながります。
お金がかかるからといって避けていると、後で大きなトラブルになり、結果的に高額な出費になるケースも少なくありません。
問題がなさそうに見える段階でも、長年使ってきたのであれば、1度リフォームを検討することをおすすめします。